マリフアナ(大麻)にかつて着せられていた汚名は消えた。米国19州で娯楽使用の大麻が合法化されており、民主・共和両党の議員は以前にも増して無害であるかのように扱っている。カマラ・ハリス氏は2020年の大統領選で学生時代に大麻を使用したことについて聞かれると、笑いながら「多くの人に喜びを与える」とか、「世界はもっと喜びが必要だ」などと答えていた。だが、社会的および公衆衛生的なリスク(暴力や心の病など)に関する真摯(しんし)な議論を国民は必要としている。興味深いことに、ニューヨーク・タイムズはテキサス州ユバルディの小学校銃撃事件に関する記事で、容疑者が大麻を吸わせてくれなかった祖母への不満を述べていたとする、容疑者の元同僚の話を削除していた。これを指摘したのは「Tell Your Children: The Truth About Marijuana, Mental Illness and Violence(子どもに話しなさい:マリフアナや心の病気、暴力の真実を)」の著者であるアレックス・ベレンソン氏だ。事実が不正確だったときに期待される訂正を、ニューヨーク・タイムズはその記事に出さなかった。
【オピニオン】大麻と凶悪犯罪の急増
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