――筆者のアリシア・フィンリーはウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の編集委員 ***  マリフアナ(大麻)にかつて着せられていた汚名は消えた。米国19州で娯楽使用の大麻が合法化されており、民主・共和両党の議員は以前にも増して無害であるかのように扱っている。カマラ・ハリス氏は2020年の大統領選で学生時代に大麻を使用したことについて聞かれると、笑いながら「多くの人に喜びを与える」とか、「世界はもっと喜びが必要だ」などと答えていた。だが、社会的および公衆衛生的なリスク(暴力や心の病など)に関する真摯(しんし)な議論を国民は必要としている。