大気中から二酸化炭素(CO2)を除去する新技術に対し、企業や投資家は過去2カ月間に約20億ドル(約268億円)を拠出することを約束した。この脱炭素技術は、気候変動を抑制する上で極めて重要だと考えられている。こうしたコミットメントにより、脱炭素という新産業に対する資金支援は約30倍に急増した。約束された資金は、炭素除去を技術・金融イノベーションを育む要因に変えつつある。ある関連企業が調達した資金は、業界全体がそれまでに集めた金額より多い。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がピッチブック社のデータを分析したところ、脱炭素が他のどの気候セクターよりも速いペースで資金調達額を増やしていることが分かった。