ウクライナ東部ドネツク州の要衝スラビャンスクは、かつて活気に満ちていたが、今はロシアの砲撃の標的都市となっている。バディム・リャフ市長にとっては毎日が同じことの繰り返しだ。「朝起きると、まず直近の砲撃による被害状況を確認し、この街を守る部隊に連絡を取り、自宅を破壊された市民たちを訪ねる」と同氏は言う。「毎日同じ、気がめいるパターンだ」ロシアによるウクライナ侵攻で、東部ドンバス地方の各都市はゴーストタウンと化している。西進するロシア軍は、ウクライナ軍を駆逐して同国東部を掌握することを目指し、攻撃を強める。住民は、彼らを命がけで支援するボランティアの手を借りて大挙して避難している。