香港で失踪し中国実業界に衝撃を与えた資産家の肖建華氏が6月中にも上海で刑事裁判を受ける予定だ。関係筋が明らかにした。同氏は政治的なつながりのある資産家で、保険やビート栽培などの膨大な資産を保有していたが、2017年初めに香港の豪邸から姿を消して以降、中国本土の当局者の管理下に置かれ、同氏の命運についての公式発表はない。検察当局が主張する肖氏の罪状が何なのかは分かっていない。関係筋によると、上海の検察当局は肖氏を、不正に公的預金を受け取った罪で起訴する予定だ。この罪では5年以上の実刑となる可能性がある。中国で正式に刑事訴追されると、被告はほぼ全ての場合、有罪判決を受ける。肖氏の兄はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への電子メールでの返信で「5年間静かに待っていた私たち家族は、弟の厳しい指示に基づき、今も中国政府と中国の法律を信じている。当局が私たち家族に納得のいく結論を出してくれることを望んでいる」と述べた。
失踪した中国人資産家、上海で刑事裁判へ=関係筋
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