トロント大学の名誉教授ピーター・ドネリー氏は40年近く、ある考えを主張してきた。子どものスポーツ競技者が毎日何時間も練習し、通常の教育を受けるのを諦め、常にストレスやケガの危険にさらされている場合、彼らは遊んでいるのではなく、働いている――だから労働に伴う法的な保護が必要になる。だが、他の人々はこの考えを理解しがたいと思っているようだと同氏は話す。ことスポーツに関しては、「ネガティブな側面に故意に目をつぶる傾向がある」とドネリー氏は指摘。「もしマクドナルドが同じ事故率だったら、あるいは若者を大勢雇っている他の組織、もしくは学校だったらどうなるか。大々的に調査委員会が組織され、規制や政策が導入されるだろう」