【シンガポール】米国のロイド・オースティン国防長官は10日、中国の魏鳳和国防相と初めて対面で会談し、台湾を巡り不安定化を招くような行動を回避するよう求めた。米国の台湾政策に変更はないとも伝えた。  オースティン氏と魏氏はアジア安全保障会議に出席のためシンガポールを訪れており、両氏は1時間ほど非公開の会談を行った。米中双方の説明によると、両氏は緊張緩和に向けた姿勢を示した。ジョー・バイデン米大統領は最近、中国による台湾侵攻の動きがあれば米国が軍事介入する可能性を示し、緊張が高まっていた。  バイデン氏の発言に対しては中国が反発し、ホワイトハウスが釈明する結果となった。