【パリ】フランスで19日、国民議会(下院)総選挙の決選投票が実施された。序盤の開票状況に基づく予測によれば、エマニュエル・マクロン大統領率いる与党が過半数を割り込む見込みとなっている。経済優先を掲げるマクロン氏にとって大きな痛手となる一方、極左・極右政党の党首がかつてない影響力を持つことになる。  調査会社ハリス・インタラクティブによる予測では、マクロン氏の「共和国前進」を中心とする連立与党が、577議席のうち210~230議席を獲得する見込み。下院での最多議席は確保するものの、マクロン氏の任期1年目のような圧倒的過半数は維持できないもようだ。