中小型株を組み入れることで、
さらに細やかな分散投資が実現できる
すると、資産規模別の構成比は「超大型株34・84%」「大型株25・49%」「中型株21・85%」「小型株13・13%」「超小型株4・3%」となります【下図表】。
このポートフォリオの加重平均信託報酬は0・081%です。
VTは0・08%ですから、同水準の信託報酬で中小型株の比率を高めたポートフォリオを作れることがわかります。
「成長著しい中小型株を積極的に組み入れたい」という方であれば、株式のポートフォリオにこうした工夫をこらしてみてもよいのではないでしょうか。
モーニングスター株式会社 代表取締役社長
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学文学部卒。銀行、証券会社にて資産運用助言業務に従事した後、95年米国イリノイ大学経営学修士号取得(MBA)。同年、ソフトバンク株式会社財務部にて資金調達・資金運用全般、子会社の設立、および上場準備を担当。98年モーニングスター株式会社設立に参画し、2004年より現職。第三者投信評価機関の代表として、常に中立的・客観的な投資情報の提供を行い、個人投資家の的確な資産形成に努める。
主な著書に、『改訂新版 ETFはこの7本を買いなさい』『全面改訂 投資信託選びでいちばん知りたいこと』『つみたてNISAはこの7本を買いなさい』『一生モノのファイナンス入門』(以上、ダイヤモンド社)、『iDeCoで自分年金をつくる』(祥伝社新書)、『お金の未来年表』(SB新書)などがある。