相手に寄り添ったひと言さえあれば、その言葉は相手の心に必ず響きます。コミュニケーション・アドバイザーとして企業研修等で活躍する森優子氏の新著『感じのいい人は、この「ひと言」で好かれる』からの一部抜粋で、ちょっとした「ひと言」をプラスして、気持ちが伝わる言葉に変えるコツをご紹介していきます。
ミーティングは
延長するかもしれません
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ミーティングは10分ほど
延長するかもしれません
「セミナーは、約1時間の予定です」「ミーティングは13時から1時間半の予定です」
今日も多くの人が、このようなお知らせを受けながらスケジュール管理をし、仕事をこなしていると思います。忙しくなればなるほど時間は貴重ですよね。
参加者にあいまいな時間をつくらせないようにするために、ミーティングやセミナーなどの主催者は、開始と終了の時間について、意識を高く持っておくとよいでしょう。なぜなら、予定は未定だからです。特に終了時間はあいまいになりがちです。主催者は、終了時間が延びそうだと判断したら、どれくらいの延長時間になりそうかを見込んで事前に知らせると、参加者は不安にならずに済みます。
先日私は、法律に関するオンラインセミナーに参加をしました。主催者が開口一番、「本日のセミナーは、終了時間が予定より10分から15分ほど延長するかもしれません」と、開始前におおよその延長時間を教えてくれたおかげで、次の予定の調整をイメージすることができて助かりました。加えて、続けて添えられた次の言葉にも、参加者への思いやりを感じました。
「もともとの終了予定は○時ですから、その時間になったら退出されても構いません」
人を大切にする人は、相手の時間を大切にするのです。