人に嫌われない技術Photo:PIXTA

話しているときの声の高さは、聞く人に与える印象を左右するといいます。心理学者の内藤誼人氏の新著『ムリなく・賢く・自分を守る 人に嫌われない技術』の中から、話すときに相手に好印象を与えるテクニックをお教えします。

やや高い声は
聞く人に心地よさを与える

 普段私たちが話している声の高さは、多少の高低をともなうが、「ミ」の音の高さが主軸となっている。

 ところが精神が高揚しているときや、楽しさを感じているときの声は、「ソ」の音の高さになる。ちょっぴり高くなるのである。

 また、やさしさをアピールしようとしたり、相手に快い感じを与えようとしたりするときも、自然と声の高さが変わって、「ソ」か「ラ」の高い声になる。高い声は、聞く人に安心を与え、やさしさを与え、心地よさを与えるのだ。

 それに反して、身体の具合が悪いとき、心配ごとのあるとき、気分のすぐれない状態のときには、自然と低い声になってしまう。普段は「ミ」の高さでしゃべっているのに、それが「レ」の音か、低い「ド」の音になってしまうのである。

 そのため、声の高さが低い人は、自分では気がつかないかもしれないが、

「なんとなく、こいつは覇気がないな」
「どこか具合が悪いのかな」
「なんとなく暗くてイヤなヤツだな」

 と思われてしまうのである。