ジョー・バイデン米大統領が欧州歴訪を終えた。同氏は歴訪中、北大西洋条約機構(NATO)の拡大や欧州における米軍の戦力を冷戦時代以来の水準にまで増強する計画を取りまとめるなどした。だが、米最高裁が人工妊娠中絶権に関する判断を覆したことへの対応に民主党内で不満の声が上がっている上、経済を巡る懸念が引き続き高まるなど、同氏には国内でも多くの課題が待ち構えている。一部の民主党議員らが中絶権に関し強い姿勢を示すよう求める中、バイデン氏は中絶権を認めた1973年の「ロー対ウェード判決」の成文法化に向け、議会上院のフィリバスター(議事妨害)規則を例外的に変更する案を支持。また帰国初日には民主党に所属する複数の知事とバーチャル形式で会談し、中絶へのアクセスを保護する連邦政府のリソースをより多く活用するよう、一部から改めて求められている。
バイデン氏、中間選挙控え国内で課題山積
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