米マイクロソフトは監視の目が厳しくなる欧州で、対立の解消や協調関係の構築に向けた取り組みを強化している。競合他社はマイクロソフトについて、米アマゾン・ドット・コムに次ぐ世界第2位のクラウド企業としての地位を乱用し、欧州企業を出し抜こうとしていると非難している。マイクロソフトの対応策は「アメ」や説得などの組み合わせだ。ただ、効果があるとは限らない。その一例は、ドイツのクラウドコンピューティング企業ネクストクラウドが、独占禁止の観点からマイクロソフトに対する苦情を欧州連合(EU)の欧州委員会に申し立てたケースだ。ネクストクラウドのフランク・カーリチェック最高経営責任者(CEO)によると、申し立ての後にマイクロソフトの弁護士から提案を持ちかける電話があった。
マイクロソフト、「アメ」も使い欧州で逆風に対抗 公正競争問題
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