米マイクロソフトは監視の目が厳しくなる欧州で、対立の解消や協調関係の構築に向けた取り組みを強化している。  競合他社はマイクロソフトについて、米アマゾン・ドット・コムに次ぐ世界第2位のクラウド企業としての地位を乱用し、欧州企業を出し抜こうとしていると非難している。マイクロソフトの対応策は「アメ」や説得などの組み合わせだ。ただ、効果があるとは限らない。  その一例は、ドイツのクラウドコンピューティング企業ネクストクラウドが、独占禁止の観点からマイクロソフトに対する苦情を欧州連合(EU)の欧州委員会に申し立てたケースだ。