業務中のあなたの周りをうろうろして肩越しに様子をうかがったり、提出期限が来週の報告書について10分おきにスラックで進捗(しんちょく)を聞いてきたりする。大声でわめく、いじめる。同僚がそろっている前で間接的に非難するのがうまい。あるいは、社内にいるはずなのに姿が見えず、あなたは自分で業務を見つけるしかない――。そこに仕事が存在する限り、部下に悲惨な思いをさせる上司はいるものだ。最近では多くの人が転職しており、中には後悔する人もいる。専門能力の開発に取り組む団体ルミナリーの創設者で最高経営責任者(CEO)のケイト・ルツィオ氏によると、人材が欲しくてたまらない多くの企業は実績があるとは限らない新しいマネジャーを急いで昇格させたり、同時にライバル企業より先に有望な人材をつかまえようと採用を急いだりしたという。