感じのいい人は、この「ひと言」で好かれる写真はイメージです Photo:PIXTA

相手に寄り添ったひと言さえあれば、その言葉は相手の心に必ず響きます。長くリクルートで求人広告の営業をした経験を活かし、現在はコミュニケーション・アドバイザーとして企業研修等で活躍する森優子氏の新著『感じのいい人は、この「ひと言」で好かれる』からの一部抜粋。ちょっとした「ひと言」をプラスして、気持ちが伝わる言葉に変えるコツをご紹介します。

お疲れさま
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今日もお仕事、
お疲れさま

 釈迦に説法ですが、「お疲れさま」は、職場の人だけにかける言葉ではありません。夫婦や恋人など、相手が大切なパートナーなら、その人にかける「お疲れさま」には、格別な思いがあると思うのですがいかがでしょうか。

 大切にしたい相手なら、たとえ恋愛モードから家族モードに愛が変換したとしても、1日の仕事を終えたことをねぎらうような「優しいお疲れさま」を贈りましょう。いまひとつピンとこない人は「今日もお仕事、お疲れさま」と、逆に自分が言われたときのことを想像してみてはどうでしょう。「お疲れさま」だけよりも、優しさが感じられませんか? 優しいお疲れさまは、仕事の疲れを癒してくれます。仕事の大変さをわかってくれたような気がして、「今日もがんばってよかった」と、ホッとするのです。

 同じように「疲れたでしょう」というひと言も、相手をホッとさせます。「お帰りなさい。疲れたでしょう」と優しい言葉をかければ「うんちょっと疲れた。○○さんもお疲れさま」と優しい言葉が戻ってきます。

 一緒に暮らしていてもいなくても、1日の終わりには「今日もお仕事、お疲れさま」「疲れたでしょう」というひと言を添えることで、「こっちは仕事で疲れているんだ」「こっちだって激疲れよ」という思いがなくなるような気がしています。