レビュー
「だから言ったでしょ?」「私はいいけど…」「言ってる意味わかる?」――。
相手の「ちょっとしたひと言」にモヤモヤが募ることはないだろうか。納得がいかないような、腹が立つような、なんとも言えない感情が湧きあがり、「そんなことより」なんて言われようものなら「そんなことってどういうことですか!?」と言い争いにもなりかねない。
他人のちょっとしたひと言を真に受けていらだち、傷つき、悲しみに暮れるのは、多くの人に共通するコミュニケーションの悩みである。特に人の気持ちに敏感な「繊細な人」ならなおさらだろう。
本書『繊細な人 鈍感な人 無神経なひと言に振り回されない40の考え方』は、「無責任に責任を回避する」ひと言や「マウントを取ってくる」ひと言、「遠回しにバカにする」ひと言など、合計40のモヤモヤする「ちょっとしたひと言」のトリセツである。
心理カウンセラーでもある著者は、小さなころから他人のささいなひと言が気になる性格だったという。うまくいかない人づきあいやコミュニケーションについて、クヨクヨと悩み続け、いつの間にかそれが仕事になってしまったのだという。