田中章雄・ブランド総合研究所社長は、「上位に九州地方の県が多くランクインしたのは、鹿児島県の奄美大島が世界自然遺産に登録されたり、長崎県の西九州新幹線(長崎新幹線)が開通間近であったり、明るい話題が多いから。鹿児島県が2位へと大躍進したのは世界遺産登録で、地元の人たちが鹿児島県の魅力を改めて見直したということではないだろうか」と指摘する。

 沖縄県は、2022年年5月に本土復帰50周年を迎えた。この大きな節目を契機として、自然や文化などの魅力を住民が実感している。このような背景もあり、2年連続1位になったとも考えられる。

昨年上位の都道府県が
ランクダウン

 一方で今年の特徴は、昨年上位だった都道府県が軒並みランクダウンしていることだ。昨年4位の山梨県は23位(70.0点)へ、北海道は8位から25位(69.3点)へ、京都府は9位から32位(68.6点)へ、長崎県は6位から同率32位(68.6点)へ、熊本県は3位から35位(68.4点)へとダウンした。

 このように、観光地のランクダウンが目立っていることがわかる。

(フリーライター 西嶋治美)

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