鳥取県が3年連続1位
福島、宮崎も急上昇
世界中で取り組みが進むSDGs。日本各地でも取り組みが始まっており、年々認知度は高まっている。
SDGsは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月の国連サミットで採択された17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されている。
ブランド総研研究所の『第4回地域版SDGs調査2022』によると、「お住まいの都道府県は、SDGs達成のために積極的に取り組んでいると思いますか」という設問に対して、「よく取り組んでいる」という回答が2021年では3.1%だったが、2022年は5.1%に上昇した。また、「少し取り組んでいる」は16.7%から23.7%に評価が上がっている。
田中章雄・ブランド総合研究所社長は、「SDGsへの取り組みを生活に直結した具体的なものとして理解する人が増えている。特に50代や60代以上でその傾向が強い。地方自治体は、住民や事業者のSDGsにつながる活動を支援したりイベントなどでそれらの活動を分かりやすく紹介したりすることで、多くの賛同を得ているようだ」と指摘する。
そこで、各都道府県民が自分の都道府県のSDGsへの取り組みについてどう評価しているかの調査結果を、「SDGsへの取り組みの評価が高い都道府県ランキング」として紹介する。
ランキング1位は3年連続で鳥取県(54.4点)、2位が福島県(52.9)となり、以下、宮崎県(52.7点)、福井県(52.5点)、山形県(52.4点)と続く。
今回の調査では、14の県が50.0点以上となった。昨年2位の石川県は、今回の調査では11位と急落している。しかし、点数は昨年の50.5点から50.9点に伸びており、下がっているわけではない。この結果からも、SDGs活動が全国に急速に広がっている様子がわかる。