――共同筆者のシッダールト・カウシャル氏は英シンクタンク、王立防衛安全保障研究所(RUSI)のリサーチフェロー、サム・クラニーエバンス氏は同研究所のリサーチアナリスト ***  ウクライナに侵攻したロシア軍が予想外に苦戦していることで、ロシアが自暴自棄になり、戦術核兵器の使用基準を下げる可能性が高まっている。ソ連崩壊後、射程約300マイル(約483キロメートル)未満の戦術核兵器は既に、ロシアの防衛計画においてますます重要な役割を果たすようになっている。