欧州中央銀行(ECB)は21日、ついにインフレとの戦いに加わった。クリスティーヌ・ラガルド総裁が0.5ポイントという予想外の大幅な利上げに踏み切ったことは称賛すべきだ。とりわけ、イタリアのマリオ・ドラギ首相が同日辞任したことで、ECBが引き続き管理する必要があると考えるリスクが浮き彫りになっているためだ。  ECBの利上げは11年ぶりで、8年にわたるマイナス金利政策が終了する。中銀預金金利は直近でマイナス0.5%だった。今週メディアで報道されるまで、ECBは今月と9月にそれぞれ0.25ポイントの利上げを実施すると誰もが考えていた。