欧州連合(EU)はロシア産天然ガス供給問題と記録的なインフレを受け、ユーロ圏経済の分断リスクに直面している。加盟国は結束を維持できるのか、その真価が問われている。ロシアは欧州向け天然ガスの供給を絞り、EU内にくさびを打ち込もうと狙っている。一方、記録的なインフレを受けて、欧州中央銀行(ECB)はマイナス金利政策の打ち切りを決定。ユーロ圏経済を分断するリスクが高まっている。ロシアとのつながりが深いEUは、西側諸国の中でも対ロ制裁で最も大きな打撃を受けている。EU当局者によると、ロシアはガス供給で揺さぶりをかけることにより、ウクライナ支援で結束するEUに亀裂を生じさせ、制裁解除に道を開くことをもくろんでいる。
EU再び正念場、エネ・物価高・プーチンの三重苦
正念場を迎えるのは冬場か
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