米電気自動車(EV)大手テスラの元最高技術責任者(CTO)が経営するレッドウッド・マテリアルズは、ネバダ州北西部リノ郊外に35億ドル(約4780億円)をかけて電池材工場を建設する。  建設中の新工場は、EV用電池の主要材料を生産する米国初の施設の1つとなる見通しだ。  EV需要が拡大する中でも、米国はEV電池に使う原材料と中間材をほとんど生産していない。例えば米国内で採掘したリチウムでも、中国などアジア諸国に輸送し、電池材に加工する必要がある。議員や業界関係者からは、こうした外国への依存がEVと車載電池の米国内生産を阻みかねないとの指摘が出ている。