コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4〜6月度のすしチェーン編だ。
スシロー「おとり広告」騒動の6月は独り負け
既存店売上高が前年割れに
すしチェーンの主要4社が発表した4〜6月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯スシロー(FOOD & LIFE COMPANIES)の既存店売上高
4月度:前年同月比105.3%(5.3%増)
5月度:同107.8%(7.8%増)
6月度:同97.5%(2.5%減)
◯くら寿司の既存店売上高
4月度:前年同月比110.0%(10.0%増)
5月度:同113.6%(13.6%増)
6月度:同108.6%(8.6%増)
◯かっぱ寿司(カッパ・クリエイト)の既存店売上高
4月度:前年同月比103.7%(3.7%増)
5月度:同104.2%(4.2%増)
6月度:同101.5%(1.5%増)
◯元気寿司の既存店売上高
4月度:前年同月比108.4%(8.4%増)
5月度:同113.0%(13.0%増)
6月度:同106.6%(6.6%増)
6月度において最も好調だったのは、くら寿司(108.6%)だ。最も苦戦していた、スシロー(97.5%)とは11.1ポイントもの大差がある。
それでは、過去約2年分の月次の推移をデータで振り返り、各社のコロナ禍からの回復状況を確認しよう。月次業績データにおける直近3カ月の平均値を基にした最新の業界天気図も必見だ。