説明の仕方写真はイメージです Photo:PIXTA

「説明が分かりにくい」と指摘されたことはないだろうか。あるいは、説明してもイマイチ聞き手が納得してくれないとモヤモヤを感じたことがある人ならもっとたくさんいるかもしれない。内容を正しく、分かりやすく伝えるにはどうすればいいのか。ハック大学 ぺそ著『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』から、一部抜粋・再編集して解説する。

魔法のように話がわかりやすくなる
説明の4ステップ

「だから何なの?」と言われない説明、内容が正しく伝わりやすく、相手もストレスなく受け入れやすい説明には、大きく3つの特徴があります。

(1)順序が理にかなっている
(2)数字やデータを使用している
(3)速く、簡潔で、効率的

 ここではまず、(1)の「順序が理にかなっている」を考えましょう。ここで登場するのが1章でも取り上げた「結論から話す」。そして、そのもとになっている「PREP法」です。かなり有名な方法論なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 まず「PREP法」とは、P=Point、R=Reason、E=Example、P=Pointの頭文字から取ったもので、説明や話の順序をわかりやすくする4つのステップを示した、いわば「鉄板」の法則です。

 ビジネスに代表される、「正確に」「素早く」伝えるべき説明の場面では、PREP法を理解し、説明したい内容をPREPの4つに分解するだけで、魔法のように説明力が上がります。

 最初のPは「結論」、Rは「その結論に至る理由」、Eは「理由の具体例や根拠」、最後のPは「再度の結論」。つまり「結論ファースト」。説明はまず「結論」から始めるといいわけです。慣れないうちは意識して実践しなければならないかもしれませんが、やがて身に付けばクセとなり、自然に結論から話せるようになります。