ナンシー・ペロシ米下院議長は、トラブルに巻き込まれることなく、現地時間の2日夜に空路台北に到着した。そのこと自体は、喜ばしい。しかし、もっと大きな試練は、訪問終了後に訪れる。そして、中国がどんな対応を取るかということだけが試練の要因になるのではない。  ペロシ氏の台北訪問の情報が(無益にも)リークされたことで、中国が脅しをかけてきた。それでもペロシ氏が訪問をやり遂げたのは正しかった。訪問の時期が「悪い」と発言した者たちは、中国政府が許容する「正しい」時期がいつなのか、われわれに示すことができないだろう。