不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
自分に才能がないわけではない
「自分はとくに才能がない」なんて思っている人は多いのではないでしょうか? でも、そうじゃないんです。きっとあります。
では、自分の才能とは、どのように見つけたらいいのでしょうか? よくいわれるのは、「自分の得意なことを探す」という視点です。それで見つかればいいのですが、よくわからないことも多いでしょう。そんなときは、“違う視点”から自分の才能を見つけるといいです。
アナタがストレスに感じないことは?
もう1つの視点とは、自分があまりストレスに思わないことです。意外に思われたかもしれませんね。しかし、一般的には苦手だったりストレスに感じたりする人が多いけれど、自分にとってはあまり苦痛に感じないこと。それが、意外と自分の才能だったりするんです。
人前で話すことが苦痛ではない、いろんな人と話すことが苦痛ではない、まわりの人とうまくやって場を盛り上げることが苦痛ではない、筋トレなどのフィットネスをコツコツと続けられる……ほかにもいろいろとあると思いますが、こうしたことは多くの人にとって苦痛であることが多い。
そういうことが、わりと平気だということであれば、それはアナタの才能、つまり得意であることである可能性が高いといえるでしょう。
当たり前に整理整頓できるのも才能
日ごろから自分の部屋や職場のデスク周りが、きれいに整理整頓されているのが当たり前の人がいます。その人にとっては当たり前かもしれませんが、ほかの多くの人にとって、整理整頓や掃除は苦手なことだったりします。
少なくとも、整理整頓や掃除は、あまり楽しくないことだと思っている人が多いでしょう。でも、そんなことを思わず、「別にやれるよ」というのは、整理整頓や掃除が苦手な人から見たら、“特殊能力の持ち主だ”くらいに思われるかもしれません。
整理整頓や掃除のテクニックなんかを説明し始めたら、それで本を1冊書けちゃったりするかもしれないわけです。
“書き出してみる”ことで客観性が生まれる
こういう感じで、多くの人が嫌だ・苦痛だと考えがちだけれど、自分にとってはさほど嫌でも苦痛でもないこと。それが才能だったりするわけです。自分自身をふり返ってみて、一度、書き出してみてください。
書き出すという作業をすることによって、自分の才能や能力を客観的に気づきやすくなります。
自分に向いていること、自分のやりたいことで、能力を伸ばすべきだと思っていても、「そんなもの自分にない…」と思い込んで、自己肯定感が低い人は多いです。そんな人こそ、視点を変えて、“自分の才能”を自覚してみてはいかがでしょうか。
※『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。