小さな会社や個人商店が今すぐ売上をあげようと思った時、どの販促ツールから作ればいいのか?『「A4」1枚チラシで今すぐ売上をあげるすごい方法 「マンダラ広告作成法」で売れるコピー・広告が1時間でつくれる!』(ダイヤモンド社刊)では、販促コンサルタントの岡本達彦氏が、今すぐ売上をあげるために必要な「A4」1枚チラシを誰でもつくれる「マンダラ広告作成法」という新しい販促手法を公開。小さな会社が、今すぐ売上をあげられるすごい方法がわかると好評だ。本連載では、同書より一部抜粋、加筆して特別に公開します。
上手くいっている人を真似しているのに上手くいきません…。
どうしてでしょうか?
販促をいろいろやってみるものの、あまり効果が出ないという方におススメしているのが、「それまでとは、逆のことをやってみる」というものです。
なぜなら、いろいろと手を尽くしているのに効果が出ないという場合、その手の尽くし方が間違っているからです。
「押してもダメなら引いてみる」という言葉をご存じでしょうか?
「押してもダメなら引いてみる」とは、いくら押しても開かないドアを試しに引いてみると開く事があるという意味ですが、このように、色々手を尽くしているのに効果が出ない時は逆の事を試してみると意外と突破口が開ける事が多いのです。
逆の事とはどういうことか? 商売のやり方の例で説明しましょう。
コンサルティングの相談でよくあるのが、
「上手くいっている人を真似してやっているのですが上手くいきません。どうしてでしょうか?」
というものです。
上手くいっているのはその人だから上手くいったのであって、真似したらといって上手くいくとは限りません。
また、上手くいっている人を真似ても先を行っている人には追いつけないし、仮に追いつけたとしても知名度で勝てないので上手くいきにくいです。
豚骨ラーメンで上手くいっているお店の隣で、
あなたは何をしますか?
では、どうしたらいいのか? 上手くいっている人の逆を行うのです。
ごくごく簡単な例で説明しましょう。
豚骨ラーメンで上手くいっているお店があるとします。豚骨ラーメンで上手くいっている店があるからと言って、隣で豚骨ラーメンのお店を開いても上手くいかない事は容易に想像ができるでしょう。
後から始めても、上手くいっているお店と同じ美味しい味を出せるようになるまでには時間がかかるでしょうし、仮に出せるようになったとしても、お客様は前からあった方が有名なのでそちらのお店に行ってしまうでしょう。
では、どうしたらいいのか?
上手くいっている事は上手くいっている所に任せて、それ以外を狙えばいいのです。
先ほどのラーメンの事例で言えば、100人中100人が豚骨ラーメンを好きという事はまずありえません。
中には豚骨の臭いが苦手で、醤油や味噌ラーメンが好きなお客様が必ずいます。ですから醤油ラーメンや味噌ラーメンのお店をやって、そういったお客様を狙うのです。
その方が二番煎じの豚骨ラーメンのお店をやるよりは、お客様は来るでしょう。
この様にラーメン屋さんの例で説明すると上手くいっている人の真似が良くない事が分かってもらえるのですが、自分の商売で考えたときに分からなくなって、上手くいっている人の真似ばかりして売れない人が結構います。
上手くいっている人が出来ない事、
助けられていない人はいないかと考えてみる
もし現在、上手くいっている人の真似をしてビジネスを行っているにもかかわらず上手くいってないのであれば、そのやり方が合っていない可能性があります。
一旦上手くいく人の真似をするのをやめて、上手くいっている人が出来ない事、助けられていない人はいないかと逆の事を考えてみると良いでしょう。
もし、良いアイデアが出てこなければ「マンダラ広告作成法」シートを参考にしてみてください。
「マンダラ広告作成法」シートには、様々な参考キーワードが書かれているので、上手くいく人の逆のアイデアを考えやすいと思います。
株式会社アカウント・プラニング代表取締役
販促コンサルタント
広告制作会社時代に100億円を超える販促展開を見て培った成功体験をベースに、難しいマーケティングや心理学を勉強しなくてもアンケートから売れる広告を作る広告作成手法を日本で初めて体系化する。業界を問わず、お金をかけないで簡単にでき、即効性もあることから、全国の公的機関、経済団体、フランチャイズ本部からセミナー依頼が急増し、社内に仕組みとして取り入れたいという会社からのコンサルティング依頼は後を絶たない。著書にアマゾン上陸15年「売れたビジネス書50冊」にランクインし、販促書籍のベストセラーとなった『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法 チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる! 』(ダイヤモンド社)などがある。