春以降、立て続けに逮捕者
「神真都Q」はどうなった?

 まずは神真都Qの状況を追っていきたい。ワクチン接種会場で妨害行為を頻繁に行った同団体は、4月に入り逮捕者を出した。
 
 初の逮捕者が出たのは4月7日。ワクチン接種を行う東京渋谷区の医療クリニックに4人のメンバーが無断で立ち入った疑いで逮捕された。
 
 逮捕されるまでは、多くの大手メディアでは団体名は伏せて報道されていた。

 しかし、雨宮氏は「この逮捕で初めて大手メディアで神真都Qという名前が報じられました」と話す。メディアが特定できているであろう団体名を公式発表の後追いで明らかにする報道パターンは「直近の旧統一教会に関する報道でも同様です」という。
 
 その後、4月20日には、団体のリーダーであった「岡本一兵衛」こと倉岡宏行容疑者が先日のクリニック侵入に関する建造物侵入容疑で逮捕された。
 
 これら一連の逮捕で動いたのは公安警察だ。雨宮氏は「公安案件になるということは、警察側もそれなりに脅威のある団体と認識していたと言えます」と指摘する。
 
 ここからは逮捕が続く。都内ワクチン会場に押し入った件で、5月、6月と、メンバーが立て続けに逮捕されていった。
 
 さらに7月には、3月に東京ドームのワクチン接種会場に押し入った件でメンバー8人を逮捕。報道によると、押し入った当日、十数人のメンバーが約40分にわたり「責任者を出せ」「すぐにやめさせろ」などと迫っていたという。