給電が遮断されていたウクライナのザポロジエ原子力発電所が26日、再び送電網に接続された。築37年の同原発では25日に送電が遮断され、同国南部の広い範囲で停電が起きた。ウクライナとロシアの政府関係者は、相手に責任があるとして互いを非難していた。ウクライナの原子力規制機関エネルゴアトムは、前日に停止した発電機が送電網に接続され、再び稼働していると明らかにした。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は25日、ロシアの砲撃を受けて同原発で唯一稼働していた送電線が損傷し、予備のディーゼル発電機を作動させなければならなくなったとした上で、「ロシアはウクライナと欧州全体を放射能災害まであと一歩という状況に追い込んだ」と述べた。