米中間選挙では共和党が下院を奪還するとみられているが、ここ1年の間大敗を想定していた民主党も夏の間に勢いを増していることが分かった。世論調査や最近の選挙結果を受け、民主党議員や一部の共和党議員らは秋の中間選挙での接戦を予想し始めている。米下院は民主党が220議席、共和党が211議席、空席が4議席となっていて、共和党はごくわずかに議席数を増やせば下院を掌握できる。無党派の選挙分析機関インサイド・エレクションズのネイサン・ゴンザレス氏とジェイコブ・ルバシュキン氏は、「通常、中間選挙まで最後の数カ月間に与党の選挙見通しが改善することはないが、現在、そのような状況になっている」と述べた。両氏は人工妊娠中絶へのアクセスを巡る対立や、主要な選挙区で共和党候補が低迷していること、ドナルド・トランプ前大統領に対する捜査、さらにガソリン価格がここにきて下落していることなどの要因に触れ、これらが共和党との差を縮めようとしている民主党の支えになっているとした。