米国株の投資家が相場下落で利益を得るポジションを増やしている。アナリストらは、センチメント悪化の兆しであり、2022年前半に見られた不安定な相場の再来を予兆するものだと指摘する。SP500種指数先物の売り越しはここ2、3カ月で増加し、足元で2年ぶりの高水準に達している。これは、トレーダーが同指数の下落で利益を得る、あるいは少なくとも下落リスクをヘッジするポジションを増やしていることを意味する。また、人気のハイテク株に連動したファンドのショートポジションが増加している。ここ最近のハイテク株の下落は、サマーラリー(夏の株高)が終息しつつあることを示唆している。多くのトレーダーや運用担当者らは、6月半ばにつけた年初来安値圏からの相場上昇が新たな強気相場の始まりなのか、それとも一時的な反発にすぎないのかについて議論している。SP500種指数は6月16日以降11%上昇しているが、年初来では15%安にとどまっている。
米国株、売り越しが2年ぶり高水準
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