米商務省が先月、国内総生産(GDP)が今年上半期に2四半期連続で減少したと発表した際、米経済がリセッション(景気後退)入りしたのではないかとの懸念が生じた。景気後退は、一般に2四半期連続のマイナス成長と定義されている。だが別の経済指標は異なるメッセージを発している。米経済は景気後退ではなく、停滞に近い状態にあるかもしれないということだ。経済生産は、GDPと国内総所得(GDI)という二つの方法で測定することができる。個人がレストランでの食事、自動車、医師の診察などの商品やサービスの購入に1ドルを支出するごとに、別の個人はこれらの商品やサービスを生み出し提供することで1ドルの収入を得る。GDPはこうした取引の支出面を測り、GDIは収入面を捉える。
米経済、実は縮小していない?
GDPの代替指標「GDI」は景気後退ではなく停滞を示唆
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