米商務省が先月、国内総生産(GDP)が今年上半期に2四半期連続で減少したと発表した際、米経済がリセッション(景気後退)入りしたのではないかとの懸念が生じた。景気後退は、一般に2四半期連続のマイナス成長と定義されている。だが別の経済指標は異なるメッセージを発している。米経済は景気後退ではなく、停滞に近い状態にあるかもしれないということだ。  経済生産は、GDPと国内総所得(GDI)という二つの方法で測定することができる。