多くの人は路上を運転中、深く考え事をしていても、あまり意識することなく一時停止の標識や赤信号に従えるという経験をしているのではないだろうか。この「高速道路催眠現象」は解離の例である。ある新たな研究では、ソーシャルメディア(SNS)閲覧中に人々が共通してとりがちな行動や、利用者がわれを忘れて没入するのを防ぐためにSNS側ができることについて調査した。解離には2種類ある。高速道路催眠現象や白昼夢は「受動的解離」の例で、自身の内的世界に深く入り込み、時間の経過への意識が薄くなる。一方、「能動的解離」は、我々が意図的に日常生活からの分離を求めて、映画を見たり、音楽を聴いたりするなどストレスを軽減するような活動をすることで起きる。