米海軍は28日、ナンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問に中国が猛反発して以降初めて、2隻の艦船が台湾海峡を通過したと発表した。この発表は、中国の脅しや、封鎖と侵攻を想定した最近の軍事演習にもかかわらず、バイデン政権は台湾海峡を中国に譲ることはないという重要な示威行為だ。誘導ミサイル巡洋艦の「チャンセラーズビル」と「アンティータム」が台湾と中国本土の間の国際水域を航行した。海軍は通常の航行と呼んだが、最近の米中関係では、特に台湾に関しては通常通りのことはほとんどない。中国外務省は6月、台湾海峡は中国の「領海・接続水域・排他的経済水域」および「内水」の一部であると宣言している。だからこそ米国が中国と台湾、世界に対し、中国の宣言には同意しておらず、海軍の配備によってそれを裏付ける用意があると示すことは一層重要になっている。