新型コロナウイルス流行が米企業の業績に大打撃を与えてから2年以上が経過したが、いまもなお配当復活に踏み切っていない企業は多い。米景気が減速する中で、こうした企業は復配のタイミングを模索している。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、米国に上場する190社近くが2020年に配当を停止した。目的は現金の確保だった。同年中には39社が配当を再開し、翌21年にはさらに53社が続いた。今年はこれまでのところ、23社が配当復活にこぎつけた。ただ、配当停止企業の38.5%に当たる72社がまだ復配しておらず、この中には航空機製造大手ボーイングやメディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーが含まれる。