独ミュンヘンのビジネス・情報コンサルティング会社、メタフィナンツの技術者たちは、会議室に小さなレゴブロックの山が用意されているのを見て、鼻先で笑った。コンプライアンス(法令順守)チームはいぶかしむ態度を取り、リスク管理チームはあからさまに批判した。「だが作業を終える頃には、最も批判的だった社員が最も声高にこのシステムを擁護していた」。同社のストラテジスト、マティアス・ゴッツ氏はそう話す。カラフルなブロック玩具で知られるデンマークのレゴは2000年代初め、倒産の危機にあったが、いくつかの方針転換で経営を立て直した、とアナリストや同社の広報担当者は言う。ブロック以外の製品を廃止し、代わりに従来のレゴセットの範囲を拡大。「スター・ウォーズ」や「ハリー・ポッター」といった人気作品のライセンスを取得したり、大人も子どもも楽しめる著名建造物を取り入れたりした。
職場にレゴを置く欧米企業、なぜ増えるのか
社員の創造性やコミュニケーションの向上、不安解消に有効との研究結果
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