米バージニア州リッチモンド近辺で人材紹介会社を営むスティーブ・クライダーさんは、ビジネス向け交流サイト「リンクトイン」の自身のフォロワー5万2000人と、仕事のコツやキャリアに関する意見を共有することが多い。ごく最近、新型コロナウイルス大流行による「ストレス食い」について投稿することの是非を議論した。「影響があるのは確かだ」としつつ、彼はこう問いかけた。「だがあまりにも個人的ではないか? 本当に重要なことだろうか?」このような議論がリンクトイン全体とユーザーの間で沸き起こっている。ビジネス向けソーシャルネットワークはどの程度個人的であるべきなのか?リンクトインはコロナ流行期間に、人脈作りのプラットフォームから子育ての選択肢、ハッスルカルチャー(仕事中毒)、人生の意味、さらにはソーシャルメディアで避けたいテーマ(すなわち政治)について感情的なやりとりを交わす場へと発展した。キャリアに関する助言や仕事の節目、昇進の発表はいまも会話が盛り上がるネタだが、そうした投稿と並び、最近は結婚式の写真や依存症を克服した話も見受けられる。病気や誰かを亡くした悲しい経験談は言うまでもない。
個人化したリンクトイン、 涙流すCEOに反響
プライベートの共有が増加、ユーザーの評価は割れる
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