日本は2020年以降、外国人にほとんど門を閉ざしてきた。だがここにきて、徐々に門が開かれようとしており、新型コロナウイルス流行前は活況に沸いていた日本の観光セクターにも、ようやく日が当たろうとしている。日本は7日から、添乗員を伴わないパッケージツアーによる入国を可能にするほか、入国者数の上限を1日当たり2万人から5万人に引き上げると表明。また、コロナワクチンを3回接種済みの入国者は、出発前のコロナ検査が不要となる。それでもまだ、日本への渡航は簡単ではない。旅行代理店でパッケージツアーを予約し、事前にビザ(査証)を取得する必要がある。入国上限数は緩和後も、2019年の1日当たり平均訪日者数をはるかに下回っている。当面はこの上限に届くことはないだろう。日本政府は6月に訪日客の受け入れを再開したものの、観光旅行の急回復にはつながらなかった。おそらく、添乗員付きツアーへの参加が義務付けられていたことが敬遠されたのだろう。今回の緩和で添乗員は不要になるものの、パッケージツアーの購入は引き続き必要であるため、まだ旅行客が大幅に増えるとは考えにくい。