働く時間帯を自由に決められるのは、もはや在宅ワーカーだけではない。米国では工場の組み立て作業員やホテルのメイドのようなシフト勤務の労働者でも、これまでより柔軟に勤務時間を設定できるケースが増加した。新型コロナウイルスの大流行と歴史的な水準でひっ迫する労働市場が米経済に変化をもたらしている。製造業やホテル、倉庫、飲食業はスマートフォンアプリを使い、新入社員が週に数日だけ働いたり、4時間勤務のシフトに入ったり、日常的に勤務時間を選べるようにしている。各企業や求人サイト、エコノミストはそう指摘する。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ対策の利上げを行う中、米雇用市場は引き続き好調で、弱まる気配はほとんどない。7月の失業率は3.5%と50年ぶりの低水準を維持した。フォード・モーターやウォルマート、ロビンフッド・マーケッツのように人員削減を発表する企業は相次ぐものの、多くの人は就職に関して以前より有利な立場にあることを意味する。
柔軟な勤務時間広がる米国、対面業務でも
製造業・倉庫・ホテルも従業員が自由に選ぶシフト制を導入
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