ジョー・バイデン米大統領は1日夜のプライムタイム演説で、ドナルド・トランプ前大統領とその一派が米国の民主主義を脅かしていると警鐘を鳴らした。2020年大統領選の合法性を数百万人の国民が疑問視するという状況の中、米国の将来に懸念を示した。フィラデルフィアの独立記念館前で演説したバイデン氏は、21年1月6日にトランプ氏の支持者が連邦議会議事堂を襲撃した事件を引き合いに出し、自らが「MAGA(米国を再び偉大に)共和党員」と呼ぶ勢力を直接批判した。「私が今夜ここに立っている最中に、平等と民主主義が攻撃されている」と述べた。今回の演説は、11月の中間選挙の選挙戦が本格化するレーバーデー(今年は9月5日)を目前に控える中、激戦州の一つであるペンシルベニア州で行われた。