【香港】中国経済がここ1年に急減速したことで、同国がいつ米国を抜いて世界最大の経済国になるのかを巡り、専門家の間で予想を見直す動きが広がっている。そもそも「米国超え」はあり得るのかといった懐疑的な見方も浮上してきた。  ドル建ての国内総生産(GDP)換算で、中国は2020年代末までに米国を追い抜くとの見立てが、最近までエコノミストの間では支配的だった。  ところが、中国当局による徹底した「ゼロコロナ」感染対策や不動産市場の投機抑制といった政策により、経済成長に急ブレーキがかかっており、今年に入って景気見通しが急激に悪化している。