ドナルド・トランプ前米大統領は3日、連邦捜査局(FBI)による同氏の邸宅「マールアラーゴ」の家宅捜索後、初めての選挙集会に参加し、捜索は「司法の茶番だ」と批判した。またジョー・バイデン大統領は「国家の敵」だとも述べた。トランプ氏は上院議員候補のメーメット・オズ氏や知事選に出馬するダグ・マストリアーノ氏応援のため、中間選挙で激戦が予想されるペンシルベニア州ウィルクスバリでの集会に出席した。同州フィラデルフィアではバイデン氏も数日前に演説し、トランプ氏とその支持者が民主主義を覆そうとしていると主張。21年1月6日に発生したトランプ氏支持者らによる議会議事堂襲撃事件にも触れていた。24年大統領選への出馬も示唆したトランプ氏は、バイデン氏のこの発言が「米大統領によるスピーチとしては最も悪意や憎悪に満ち、対立をあおるものだ」と述べた。