カナダ西部サスカチワン州で4日、無差別殺傷事件が発生し、10人が死亡、15人が負傷した。警察当局は2人の容疑者の行方を追っている。事件は13の異なる場所で発生したという。今回の無差別殺傷事件の死者数は、カナダ国内で発生したものとして過去最多のうちの1つとなった。サスカチワン州の王立カナダ騎馬警察(RCMP)のアシスタント・コミッショナー、ロンダ・ブラックモア氏は、「わが州で今日起きたことは、恐ろしい出来事だ」と述べた。RCMPは米モンタナ州から約300マイル(482キロ)北にある先住民コミュニティーのジェームズ・スミス・クリー・ネーションから、刃物を使った襲撃があったと4日朝に複数の通報を受けたという。その後、州内の別の地域でも同様の襲撃があったことが判明し、サスカチワン州全体にセキュリティー関連の警報を拡大した。