リフィニティブ・リッパーのデータによると、米国株のミューチュアルファンドや上場投資信託(ETF)のリターンは今年、8月までで平均マイナス17.3%となっている。8月だけで平均マイナス3.5%となり、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が景気後退リスクをよそにインフレと闘うために利上げを継続すると発言したことへの株式市場の反応を反映している。ファンド投資家へのアドバイスはもちろん、長期的な視点を維持することだ。株式市場、ひいては平均的な株式ファンドが2022年通年で値上がりするとは考えにくい。市場の動向はFRBとインフレ次第だ。S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均はいずれも8月に4%余り下落した。FRBに関連した月末の値下がりが主な要因だった。ナスダック総合指数は5%近く下落した。