イスラム主義勢力タリバンが昨年、アフガニスタンで権力を掌握したことを受け、インドの外交・安全保障当局は、アフガンが再び自国を標的とする過激派の拠点となることを懸念し、動揺した。1年たった今でも、インドはタリバンを外交的に完全に承認していないが、双方は互いに慎重な歩み寄りを始めている。インド外務省のアフガニスタン・パキスタン担当高官が率いるチームが6月にカブールを訪れ、タリバンの高官と会談した。同月には、閉鎖されたインド大使館に技術チームが派遣されたが、まだ正式には業務を再開していない。タリバン暫定政権の外務省は、プレゼンスを強化するためのインドの措置を歓迎し、停滞しているインフラ・プロジェクトをすぐに再開することへの期待を表明している。