イスラム過激派は先月、アフガニスタンでタリバンの拠点を攻撃したが、このイスラム過激派を称賛する簡素なデジタルカードが出現した。米情報当局の元幹部らによると、これはテロリストの同調者が作成し広めたデジタル資産「非代替性トークン(NFT)」として初めて把握されたものだ。これは過激派組織「イスラム国(IS)」やその他のテロ組織が、インターネット経由の資金調達やメッセージ発信を根絶しようとする西側諸国の取り組みをかいくぐるため、この新たな金融テクノロジーを利用しようと準備を進めている兆候だと元幹部らは話す。このNFTは「IS-NEWS #01」という名称で少なくとも1つのNFT取引用ウェブサイトが掲載しており、イスラム国の紋章が付いている。元当局者らによると、同グループの支持者によって作成されたもので、「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が支持者拡大と資金調達を目指す新たな戦略の実験である可能性が大きいという。規制当局や国家安全保障当局者は、テロリストがNFTを含めた新たな金融テクノロジーや金融市場を悪用する可能性があるとして懸念を表明している。