――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  インド株式市場が快進撃を続けている。債務コストの上昇とインフレの高止まりを背景に、リセッション(景気後退)懸念が世界を覆う中でも、他の新興国をアウトパフォームしている。  MSCIインド指数はここ3カ月に8%余り値上がりする一方、MSCI新興国市場指数と米S&P500種指数は6%下落となった。外国の機関投資家のマネーも回帰している。ゴールドマン・サックスの分析によると、アジア市場には8月、外国勢が100億ドル(約1兆4300億円)相当の買いを入れており、月間で今年初の資金流入に転じた。