米ツイッターは6月、元セキュリティー責任者で内部告発者のピーター・ザトコ氏に約700万ドル(約10億円)を支払うことで合意していた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ザトコ氏は7月に規制当局に内部告発書を提出しており、この数日前にツイッターと合意が交わされた。内部告発の内容は、実業家イーロン・マスク氏がツイッター買収撤回を正当化する根拠になる可能性がある。ザトコ氏は1月にツイッターから解雇された。ザトコ氏は内部告発でツイッターについて、ユーザーデータの保護を怠り、セキュリティー上の問題を隠蔽(いんぺい)したと非難している。関係者によると、ザトコ氏が受け取りを主張する数千万ドル規模の報酬を巡り、ツイッターは6月に極秘の和解に達した。ストックオプションの権利が絡んだまま企業幹部が予定よりも早く会社を去った場合などに、報酬を巡ってこうした取り決めが交わされることがある。