FIRE(経済的自立と早期リタイア)を実現すると、人生はどう変わるのか――。会社勤めの傍ら、さまざまな投資で資産を築いてFIREを実現した『年収300万円からのFIRE入門』の著者・西野浩樹氏に話をうかがった。

【“FIRE達成”の大人気FPが解説!】FIREに近づく「自分を変える3つの方法」Photo: Adobe Stock

人が変われる方法は3つしかない

 会社を辞めなくても自由になる方法があります。

 それは、会社に依存することなく、会社からのサラリー(給与と賞与)と同じだけの収入源を別に持つことです。

 サラリーと同じだけの収入を持てば、たとえ会社をクビになったとしても生きていけますし、本当に嫌な部署に異動になったときに自ら辞めることもできます。

 会社が間違ったことを言ったときや、間違ったことをやらされそうになったときでも、同調圧力に屈することなく「これは間違っている」「これはやりたくありません」と言うことができます。

給料以外の収入源を持とう

 どうすれば会社に依存することなく、会社のサラリー以外の収入源をつくれるのでしょうか?

 今の時代は、インターネットや書籍で情報をいくらでも手に入れることができます。

 すなわち、会社以外の収入源をつくりたいと思って調べれば、取り組みたい分野の必要な知識を簡単に学ぶことができます。

 それでも、実際は、学ぶことができても人が変わるわけではありません。

 かつての私もそうでした。会社以外の収入源を得たいと思ってみたものの、勉強して気づきはありますが、結局は会社の仕事に追いまくられ、そんなことを考える余裕が微塵もなくなります。

 何度も何度も思っては忘れ、忘れては思い出して、また取り組むということの繰り返しでした。

 変わりたい願望はあるけれど変われないのです。

 人間が変われる方法は3つしかありません。1つ目は時間配分を変えること、2つ目は住む場所を変えること、3つ目は付き合う人を変えることです。

自分を変える3つの方法

 1つ目は、時間配分を変えることです。

 何かを変えるには、まず時間の使い方を変えることです。何げなくテレビを見ている時間を読書の時間に変えたり、スマホでSNSをしている時間を勉強する時間に変えたり、YouTubeで時間つぶしをしているのなら、自分の勉強したい分野のYouTube番組に変えるわけです。

 私は、ほとんどの空いている時間は本を読んでいました。会社の休憩時間に休憩室に行くと、パチンコの話やキャバクラの話、社内のゴシップネタが多かったので、次第に休憩室にも行かなくなりました。

 2つ目は、住む場所を変えることです。

 例えば、英語を話したいと思ったらどうしますか?

 駅前の英会話スクールやオンライン英語スクールで学ぶことを考えるかもしれませんが、一番手っ取り早いのは英語圏の地域に引っ越すことでしょう。

 もし、それが無理なら、英語圏の人が多く住んでいるシェアハウスに住んでもいいかもしれません。毎日、英語が耳に入ってくるので、あっという間に日常会話程度ならコミュニケーションがとれるようになります。

 新入社員の頃、実家に住んでいましたが、通勤時間に1時間以上かかっていたので、本当に無駄な時間だったと思います。今なら、会社の近くの安いワンルームを借りて、そこから通ったと思います。これは1つ目の時間配分とも関わってきます。

 3つ目は、付き合う人を変えることです。

 よく「自分の親しい10人の平均年収が将来の年収になる」ということを聞きます。自分の親しい人が会社の先輩10人なら、間違いなく自分の未来は会社の先輩の平均です。

 そして、実際は年収だけでなく、思考回路や判断基準、体形、ファッションのセンス、健康状態まで、自分の親しい10人の平均が自分の未来の姿になってくるのです。

 例えば、自分の親しい人が不平不満や愚痴ばかりを言う人と付き合っていたら、自分の思考もそうなる可能性が高いです。

 逆に前向きでチャレンジする人ばかりと付き合っていたら、自分の思考もそうなる可能性が高いです。

 どんな人と付き合っていても自分は流されることがないと思っていても、意識し続けるのは難しく、油断するとまわりの人に流されてしまいます。

 意識できるのは氷山の一角である顕在意識だけで、海の中に隠れている巨大な氷山である潜在意識では無意識のうちにまわりに流されていきます。

 サラリーマンとして働いていれば、会社内の人ばかりと付き合うことになるので、自分が変わる可能性はなくなります。

 あなたが変わりたいと思ったとき、一番意味がないのは、「よし、今日から自分は変わる」と決意することです。決意しても人は変わることはできません。

 結局は、決意しなくても、時間配分、住む場所、付き合う人を変えれば、自然と人は変われるものなのです。