ロシアが占領するウクライナの一部地域で23日、ロシア編入の賛否を問うという名目で住民投票が始まった。ウクライナや欧米は、ウクライナへの支援増強を阻止するためにロシアが強行した「いかさま」の投票だとして非難している。投票が始まったものの、結果はほぼ確定しているとみられている。ロシアは2014年にウクライナ南部のクリミアを併合した後に同じような投票を行い、併合を既成事実化した。当時、公式結果では投票した97%がロシア編入に賛成したとされた。今回の住民投票はロシアが支配する4地域で始まった。ロシア国営テレビは投票を「成功」と位置付け、東部のルガンスクでロシア国旗を手にして投票の列に並ぶ人々の映像を流した。