「もっと信頼されたい」「努力を評価してもらいたい」「いつかは出世したい」……そんなあなたにおすすめなのが、越川慎司氏の著書『会社から期待されている人の習慣115』だ。マイクロソフトの元役員で、独立後はビジネスパーソンの働き方改善を支援してきた専門家である越川氏が、815社・17万3000人の行動を徹底分析して職場で評価される人たちの共通点を明らかにした。この記事では同書から、評価された人の85%が実践していた「ある習慣」を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

職場で信頼される人、されない人の「会議の行動」の決定的な1つの違いPhoto: Adobe Stock

「議事録係」を避ける人たち

 会議で「議事録、誰かお願いします」と言われたとき、つい視線をそらしてしまう。

 そんな人は多いだろう。

 しかし、この瞬間こそが評価される人とされない人を分けている。

 815社17万人の「働き方改善」を支援してきた専門家である越川慎司氏は、著書『会社から期待されている人の習慣115』で、職場での評価が高い人たちの共通点を次のように紹介している。

調査の結果、期待されている人たちの85%は、自ら進んで議事録係をやった経験があるとわかりました。
これは、一般社員における比率の1.7倍です。
――『会社から期待されている人の習慣115』より

 多くの人が議事録係を面倒に感じるが、会議全体を落ち着いて俯瞰できて、誰が何を決めたかを把握できるこのポジションこそ、組織の構造を理解できる特等席である。

 それを理解しているから、期待されている人たちは積極的に議事録係に名乗りを挙げるのだ。

丁寧に聞き、記録する姿勢が「信頼感」を抱かせる

 では、議事録係になることで何が変わるのか。

 越川氏は、その効果についてこう述べている。

議事録係として丁寧にメモを取る姿勢は、役割とはいえ、発言者に「安心して話せる人」という印象を与えます。
それが結果的に、信頼と情報の両方を引き寄せることにつながるのです。
――『会社から期待されている人の習慣115』より

 議事録係として会議と真剣に向き合い、内容のメモを取り、質問を考える。

 それだけで、たとえ自分が会議で発言していなくても「信頼できる人」「責任感のある人」という印象を与えられていたのだ。

会議の内容に「詳しくない人」ほど議事録係になっている

 さらに越川氏は、議事録係への立候補をとくに勧めたい人について、こう述べている。

たとえ若手や専門外の人であっても、いやむしろ内容に詳しくない人こそ、議事録係に回ることで信頼を生み出していました。
――『会社から期待されている人の習慣115』より

 若手や専門外といった「内容に詳しくない人」ほど、積極的に議事録係に回っていたのだ。

 会議で目立つのは「話す人」だけではない。

 丁寧に聞き、理解し、記録をとる。

 その役割もまた、その人の信頼を積み上げ、評価を高めてくれるのである。

(本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』に関連した書き下ろし記事です)

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。
著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。